· 

熱中症対策が厳格化!企業に罰則付き義務化、何をすべき?

こんにちは!

これから暑くなる季節、職場での熱中症対策がより厳しくなることをご存じでしょうか?
2025年6月から、事業者には「罰則付き」で新しい熱中症対策が義務化されます!

「うちはエアコンがあるから大丈夫」
「今まで特に問題なかったし…」

と思っている経営者の方も、今回の法改正では、具体的な報告体制の整備や対応手順の作成が必須になるので、しっかり確認しておくことが重要です。


🔶 具体的に何が変わるの?

企業が義務化されること(罰則付き)

  1. 熱中症の早期発見のための報告体制を整備
  2. 体調異常時の作業離脱・医療機関搬送などの対応手順を作成
  3. 関係する労働者にしっかり周知する

対象となる作業環境

以下の条件に当てはまる作業をする事業者は、必ず対策が必要です。

WBGT(暑さ指数)28度以上 または 気温31度以上
連続1時間以上 or 1日4時間以上の作業

また、熱中症が疑われる労働者が発生した場合は、作業環境に関係なく適切に対処する義務も生じます。


🔶 どうして法改正が必要なの?

近年、熱中症による労働災害が増加しています。

📊 死亡者数の推移

  • 令和2年~3年:約20人
  • 令和4年:30人
  • 令和5年:31人

さらに、休業4日以上の死傷者数も 561人(令和3年)→ 1106人(令和5年)倍増!

100件の死亡災害のうち、なんと100件で「発見の遅れ」や「対応の不備」があった というデータもあり、
「初期対応ができていれば助かった命もあったかもしれない」 という状況でした。

これを防ぐために、企業の責任がより明確になったのです。


🔶 企業は今すぐ何をすべき?

6月の法施行を待たずに、早めに準備を進めましょう!
熱中症の報告体制をつくる(誰が、どうやって報告するかを明確に)
熱中症が疑われる場合の対応手順を作成する(作業離脱・医療機関搬送のルール決め)
従業員に対策を周知する(朝礼やポスターなどで意識づけ)
WBGT28度以上 or 気温31度以上の環境での作業リスクを見直す


🔶 まとめ:労働者を守るために企業ができること

熱中症は命に関わる重大な問題です。
「暑いから気をつけて」では済まされない時代に!

これからの暑い季節に備えて、
企業として適切な対策を講じることが、従業員の健康を守るだけでなく、事業の安定にもつながります。

 

事業者の皆さん、今のうちに対策を確認しておきましょう!

〒467-0065

名古屋市瑞穂区松園町1-8-102

社会保険労務士森事務所

行政書士森事務所

TEL:052-875-5780

FAX:052-875-5781

業務時間(平日)09:00~17:00