
最近、「うちの子がパワハラを受けている!」など、親が会社に直接クレームを入れるケースが増えています。
会社はどこまで対応するべきなのか?正しい対処法をわかりやすく解説します。
🚫【基本ルール】親からのクレームに対応する必要はない!
会社と雇用契約を結んでいるのは従業員本人です。そのため、基本的に親からのクレームには対応する義務はありません。
✅ 対応のコツ
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「ご本人からの申し出でなければ対応できません」と明確に伝える。
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会社の相談窓口を案内し、本人から相談してもらうよう促す。
🔄【例外】親が相談できるケースもある!
従業員が病気や精神的な不調で自分で対応できない場合、親が代理で相談することを認めることもあります。
こうした例外的な対応を就業規則に明記しておくと安心です。
📌 ルールを決めておこう!
従業員が心身の不調で自ら申し出できない場合、配偶者または2親等以内の親族が、会社指定の委任状を提出することで代理申請ができる。
✅【会社がやるべきこと・やらなくていいこと】
やるべきこと(対応が必要な場合)
✔️ ハラスメント相談窓口を設置し、適切に対応する。
✔️ 事実関係を調査し、必要なら改善策を実施する。
✔️ 本人が対応できない場合は、委任状の提出を条件に親族からの申し出を受け付ける。
やらなくていいこと(対応不要な場合)
❌ 親に対して会社が説明責任を負うこと。
❌ 「加害者に謝罪させろ」といった要求に応じること。
❌ 会社と関係のない人のクレームに対応すること。
🚨【こんなクレームは無視OK】私生活の問題には会社は関与しない!
例えば、「夫(妻)が社内で浮気をしている!」といったクレームが会社に持ち込まれることがあります。
しかし、私生活の問題に会社が関与する必要はありません。
ただし、会社の名誉・信用を傷つけたり、業務に支障をきたした場合は、懲戒処分の対象になる可能性もあります。
📌 就業規則の例
会社の名誉や信用を毀損し、業務に支障をきたした場合は懲戒処分とする。
🏁【まとめ】親や家族のクレームに振り回されないために
🔹 基本的に親からのクレームには対応しなくてOK!
🔹 ただし、従業員が対応できない場合には例外ルールを設ける。
🔹 会社の業務に影響がある場合のみ、懲戒規定を適用する。
親や家族のクレームに適切に対応し、会社が不必要なトラブルに巻き込まれないようにルールを整えましょう!